高齢の親へのすすめ、運転免許証の自主返納
近年、高齢者の運転免許証の自主返納が増えています。家族に勧められたり、自分から進んで返納したりするようです。
今回は、運転免許証の自主返納ってどうすればいいの?なんかいいことないの?といった疑問にやんわりとお答えします。
自主返納の方法
高齢のじっちゃんがようやく運転免許証を自主返納したにゃりよ。
なに?自主返納って。
もう運転するのをやめて免許証を返したんだよ。
あらあら、百恵ちゃんがステージにマイクを置いた感じね!
昭和っ❗
だいじょうぶ?そのたとえで….
ソフィの例えは昭和のイメージですけど、それに近いですね。
年齢に関わらず、運転免許証を自分から返す人が増えています。
高齢者の自主返納には自治体で特典を設けたりしていますから、確認が必要です。
運転免許証の自主返納とは
運転免許の全部または一部の取消を申請することです。
ただし下記の場合は自主返納できません。
● 免許の取消や停止処分などの行政処分対象者である場合
● 初心者運転者講習の対象者である場合
● 複数免許を受けており、かつ、取消申請に係る上位免許を受けている場合
●免許証の有効期間を経過している(失効)している場合
自主返納の方法 (今回は免許の全部を返納する場合)
最寄りの運転免許センターか住所地を管轄する警察署で申請します。
必要書類
○ 運転免許証
○ 運転免許取消▪一部取消申請書(運転免許センター▪警察署にあります。)
○ 印鑑
本人が窓口にいくのが困難な場合に限って、家族等が代理人として返納することが出来ます。
その場合は
● 委任状兼確認書
● 代理人の身分証明書
が必要です。
特典の受け方
特典とは
地方自治体や警察署によって、高齢者の運転免許証の自主返納に対して、特典を用意しています。
特典の利用には運転経歴証明書というものを提示することが必要です。
運転免許証の自主返納時に、運転経歴証明書を申請して取得する必要があります。
運転経歴証明書とは
運転免許証の返納から5年間を遡り運転経歴を証明するものです。
平成24年4月1日以降に給付されたものについては、公的な身分証明書として期間をもうけずに使用できます。
運転免許証の返納と同時に運転経歴証明書を申請する場合
写真1枚(6か月以内に撮影した無帽・正面・上三分身・無背景のもの。サイズは縦3cm×横2.4cm)免許センターで撮影可能。
手数料1,100円が必要です。
運転免許証の返納から5年以内であれば、申請して取得可能です。
自治体の特典
各都道府県や県警で特典をもうけています。
高齢者の自主返納を促進するために、高齢者運転免許自主返納ロゴマークの表示してある店舗で、運転経歴証明書を提示することで、さまざまな特典を受けれます。
自主返納後の移動手段
公共交通機関
自宅の近くのバス停が、今後の移動起点となります。バスの路線図と毎日乗り降りするバス停の上り下りの時刻表を確認しましょう。
バスだけではなく、電車を利用する場合、もしくは電車のみを利用する場合も、鉄道路線図と利用する駅の上り下りの時刻表を確認しておきましょう。
家族に送迎してもらう
家族が必要な時に送り迎えしてくれるなら安心ですね。
自転車や電動カート
まだまだ元気なうちは自転車でということもあるでしょう。ただし、近年、自転車に乗った人による事故も増えています。自転車の保険に入るなどして万一に備えましょう。
普段の買い物などで利用するために、電動カート(シニアカー)に乗る人も増えています。
電動で動き、ハンドルで操作しますが、車椅子の扱いとなり歩行者とみなされるため、運転免許証は必要ありません。
電動カート(シニアカー)についてはこちらをご覧ください。
最後に
今後、高齢者が増えていけばいくほど、運転免許証の自主返納者が増えていくのは明らかでしょう。
その後のサポートが保証されていないと不便さだけが残り、外部との接触が困難になってしまいます。
特に過疎地においては、返納後に孤立しないように、家族だけでなく、自治体のサポートも必要不可欠なのです。