恋と仕事　兵法三十六計　敵戦計6　順手牽羊を知る

2024年11月17日兵法,思考

兵法三十六計とは

中国の兵法書。

状況に応じた戦術を6つのバージョンに分け

勝戦計　:　自分が戦いの主導権を完全に握っている状況

敵戦計　:　自分が余裕を持って戦いを優勢に進められる状況

攻戦計　:　敵と五分五分か手ごわい状況

混戦計　:　敵が余裕を持って戦いを優勢に進められる状況

併戦計　:　戦いを進めながら外交努力も必要となる状況

敗戦計　:　敵が戦いの主導権を完全に握っている状況

各計ごとに6つの策があげられている。

順手牽羊

読み方

じゅんしゅけんよう

書き下し文

手に順(したが)いて羊を牽(ひ)く。

内容

故事

南宋の将軍岳飛は、金の軍が補給線を伸ばしている隙を突き、補給部隊を襲撃して物資を奪うことで、金の軍は補給が滞り、戦闘力が低下しました。

また、岳飛は休息中の敵を夜襲することで、敵の統制を乱し、効果的に敵の戦力を削ぐことができました。

戦術的な意味

順手牽羊　は相手の隙を突いて巧妙に攻撃する戦術です。

現代のビジネスでは

「順手牽羊」の戦術は、現代のビジネスでも非常に有効です。

この戦術は、敵の隙を突いて細かく損害を与えることを意味します。

以下に、ビジネスシーンでの具体的な応用例をいくつかご紹介します。

競合他社の隙を突く
競合他社が新製品の開発や市場拡大に注力している間に、自社の製品やサービスを改良し、既存の顧客基盤を強化します。例えば、競合他社が大規模なマーケティングキャンペーンを展開している間に、自社はニッチ市場に特化した製品を投入し、特定の顧客層を獲得します。
小さな利益を積み重ねる
日常業務の中で効率化できる部分を見つけ出し、コスト削減や生産性向上を図ることで、長期的には大きな利益を生むことができます。
競合他社の弱点を利用する
競合他社の弱点を見極め、その隙を突いて市場シェアを拡大します。例えば、競合他社が特定の地域や顧客層に対してサービスを提供していない場合、その隙間を埋める形で自社のサービスを展開します。
機会を逃さない
業界のトレンドや技術革新に敏感に反応し、迅速に対応することで、競合他社に先んじて市場に新しい価値を提供します。
市場の隙間を狙う
競合他社が注力していない市場やニッチな分野を見つけ出し、そこに自社の製品やサービスを投入します。例えば、大手企業が手を出していない地域市場や特定の顧客ニーズに応える製品を提供することで、競争を避けつつ市場シェアを拡大します。
迅速な対応
市場の変化や顧客のニーズに迅速に対応することで、競合他社に先んじて新しい価値を提供します。例えば、新しい技術やトレンドが登場した際に、いち早くそれを取り入れた製品やサービスを開発し、顧客に提供します。
リソースの効率的な活用
限られたリソースを最大限に活用することで、効率的に成果を上げます。例えば、社内の人材や資源を適切に配置し、無駄を省くことで、コストを削減しながら高いパフォーマンスを維持します。
パートナーシップの活用
他社とのパートナーシップを活用して、自社の弱点を補完します。例えば、技術力に優れた企業と提携し、自社の製品開発を加速させます。
顧客の声を活かす
顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、製品やサービスの改善に役立てます。顧客のニーズを的確に把握し、それに応えることで、顧客満足度を高め、リピーターを増やします。