移住、その前に。安全な場所はどこか?
リモートワーク、テレワーク、クラウドワークなどの普及で、どこにいても仕事ができるようになってきました。もはや、高いお金を払って勤務地の近くに住んだり、早起きして通勤ラッシュに身を投じる必要がなくなってきているのです。
災害の少ない土地へ移住したい、安全快適な土地へ引っ越したい、と考えて、実際に移住する人が増えています。
今回はそんな流れを見てみましょう。
安全で快適な土地へ引っ越す
ボスGが街をはなれたらしいよ。
安全な場所に引っ越したがってたし。
今はどこに住んでも、あるていどの生活はできるわね。
ネット環境さえあれば、なにかとネットで済むこともふえたよね。
わがはいも考えているにょん。
あら、じゃあ、うちの南極の別荘で管理人やってみる?
なぬ?それは丁重におことわりいたします。
本当のやすらぎがほしいのです。
ソフィの提案は意外と素敵なものですが、おすKは本当の安全と快適な生活を求めているようですね。
移住するには最低でも、資産確認(これまでの清算)とこれからの見積り、仕事の収入と仕事以外の収入を調べておくことが必要です。
移住候補地の行政サービスや災害情報、公共交通機関、生活インフラの整備状況の確認も大事です。
現在の資産を確認する
現金、預金、有価証券など
自宅にある現金や金融機関等の預金、有価証券の売却額などを洗いだします。
すぐに使えるお金がどのくらいあるのかを確認しましょう。
保険、定期購入品の解約を検討する
自動車やバイクがあれば、売却するかどうかを判断して、売却する場合には売却額を出し、損害保険の解約などを検討します。
電気、ガス、水道の使用を停止する場合は、その手続きをします。
新聞や飲食物など、引っ越し後には継続できなくなるもの、定期的に購入しているものも解約します。
今後発生しない支出を確認することも必要ですね。
売れるものは売り出してみる
ネットでは様々なオークションサイトがあります。または、簡単にネットショップを立ち上げられますから、今後の収入を確保するためにもネットショップを始めてみてはいかがでしょうか。
意外と高値で売れるものもあるのです。
自宅内の売れるものは売ってしまいましょう。
物件を売却する
今のお住まいを売却することで手持ちの現金が増える場合は検討してもメリットがあります。
ローンを組んだ残債がないとか、一括で購入したとか、相続でもらった土地で担保など入れて無いとか、所有権が完全に自分だけの場合には売却代金が新しい生活の資金になります。
売らずに運用する
売却してもローンが残る場合や、引越し資金に余裕がある場合、今のお住まいを売却せずに、賃貸したり運用してみてはいかがでしょうか。
残ったローンの月額を家賃収入でまかなうことで、引っ越しに伴う金銭負担を減らします。ローンの支払い後も家賃収入がプラスになれば、移住後の比較的安定した収入にもなります。
物件管理も含めて契約してしまえば管理する手間も省けます。
いかがですか?資産はどのくらいになりましたか。
収入を考える
仕事をどうするのか考える
仕事はどうやって続けていくのか。
リモートワークが可能でも、会社に出勤する必要があります。遠方に引っ越した際の交通費はどうするのか、宿泊が必要になる場合には精算できるのか。会社の規程や規則を考慮し、移住が可能なのかを判断しましょう。
仕事は移住先で探す、もしくは既に探した場合には、生活水準の変化にも気をつけることが必要です。基本的には物価は安く感じるかもしれませんが、移住先の仕事はその物価水準に合った金額であることが多いです。生活水準を下げる必要もでてきます。
副業をする
もし本業が生活水準を保つレベルにない場合には、副業でカバーしてみてはいかがでしょうか。いろいろな副業がありますから、自分に合ったものを探して挑戦してみましょう。
フリーランス
移住を機会に、フリーランスになるという選択もでてきます。
公私共に全く新しい生活になりますから、不安だらけです。太い肝っ玉が必要です。
助成金や補助金を調べる
自分で稼ぐ収入以外にも収入はあります。新しい土地で受け取れる助成金や補助金も収入となります。
引っ越し費用の補助まで出してくれる自治体もけっこうあります。子育て家族、新婚家庭、農林水産業への挑戦等で、引っ越し費用がもらえるなら調べて申請し、もらった方が得ですよね。
就職支援、住宅支援(家賃補助、新築購入、中古購入など)、子育て支援、高齢者支援、障がい者支援、自然エネルギー促進支援(太陽光発電など)、教育支援、自治体によっては数えたらきりがないくらいの補助金があります。
ネットでも簡単に調べられますから、よく調べて申請しましょう。
安全な移住先を調べる
安全な都道府県
日本はどこに行っても、地震は発生すると考えていいでしょう。ただし、比較的地震の少ない場所はあります。
2023年時点では富山県が日本で一番地震が少ないようですね。あとは、三重県、香川県、福井県、滋賀県、奈良県も少ないようです。
とはいえ、今後の発生が予想される南海トラフ地震や東海、首都圏直下地震を考えると広範囲で危険です。
台風の上陸した回数は、台風の発生する太平洋側が多く、九州の回数は多く、和歌山県や静岡県も多いですね。
火山の噴火も可能性を考えておくと、九州と東日本は活火山がいくつもあり、富士山の噴火を考えると首都圏は危険かもしれないですね。
災害に対して比較的安全な都道府県は富山県と滋賀県になりそうです。
教育や治安、快適さを求めると
教育は毎年ニュースでも有名な秋田県、福井県、奈良県が良いようですね。
持ち家比率は、富山県、秋田県、山形県、福井県となります。
交通事故が少ないのは島根県、鳥取県、秋田県です。
刑法犯が少ないのは秋田県、徳島県、鳥取県、島根県、福井県です。
いろいろ考えると、秋田県、富山県、福井県、島根県、鳥取県、滋賀県、奈良県などが安全で快適な都道府県になるようですね。
都道府県の情報については『都道府県データランキング』より参照しました。
生活環境を確認する
行政サービス
移住候補となる自治体のホームページを開き、どういった行政サービスがあるのかを確認します。
生活上必要なサービスがどのくらい充実しているのか、自分の人生のこれからのステージを充分サポートしてくれそうかを調べます。
生活インフラの整備状況
生活に必要なものがどのくらい充実しているのかを確認します。
電気、ガス、上下水道、道路、公共交通機関、病院、学校、銀行、郵便局、宅配便、コンビニ、スーパー、ホームセンター、ガソリンスタンドなど、地図やネットで情報を調べておきましょう。
状況によっては、店が潰れていたり、施設が遠方へ移転していたりします。今は営業していても今後閉店や移転することもあり得るので付近に複数の店舗があれば安心ですね。
場合によっては自家発電を検討する
生活インフラで、電気、ガスの供給に不安がある場合は、自家発電による電気の確保を検討してはいかがでしょうか。国の補助は終了していますが、自治体から補助が受けれるケースがまだまだあります。
実質0円という可能性もあり得ますから、運用コストをにらみながら検討してみましょう。
自家発電については、こちらをご覧ください。
移動手段の確認
公共交通機関の路線図や時刻表、運賃表を確認します。巡回型の無料バスがあればバス停などを確認します。毎日の交通費を確認します。
自動車、バイク、自転車が必要な場所であれば、今の保有状況を考え、購入するかレンタルするかなどを決めて金額を確認します。
災害情報を確認する
移住後は、最寄りの避難所を数ヶ所確認してみましょう。とっさの時には意外と迷ってしまいますから、何度か歩いてみて覚えておくといいでしょう。
過去の災害情報を調べておきましょう。災害規模はどういう状況で、自治体からはどういう対応があったか、近所の被害状況はどうだったか、などを知っておくことが大切です。
新しい生活の費用を考える
まずは引っ越し費用、補助金は出ますか?今の住まいから新しい住まいへの引っ越し費用を算出します。
住まいの月額はいくらですか?賃貸なら家賃、購入した住まいならローンの月額、共有箇所の管理費などが発生するならそういったお金も含めて算出したください。
公共料金は安くなればメリットがありますね。下水道設備の整備状況によっては料金が都会よりも高い地方もありますから注意しましょう。払えずに停められるとかなり厳しいですね。
あとは、食費や衣類、生活必需品の購入、自動車や自転車など移動手段にかかる費用、通信費、保険のかけ直しなどでしょうか。
通信については、電波の状態によっては、自宅でWI-FI を使用する必要が出たりしますので確認が必要です。
WI-FI についてはこちらをご覧ください。
最後に
安全で快適な場所に引っ越して移住することを考えると、北陸3県や東北地方では秋田県、山形県、鳥取県や島根県、滋賀県などが有力で、日本海側が多い感じです。
上記の県でインフラの整備された市町村を選べば良いようですね。
いろいろな生活様式の変化がまだまだ起こりそうですから、移住希望者も増えるでしょう。良い場所が値上がりする前に移住するのもひとつの考えですよね。