論語から 君子と小人の『器』の違い
論語から学ぶ
「子曰く」の前フリでおなじみの論語。覚えてますか?
これから学ぶよって人もいるかな。
さつばつとした世の中で、まだまだ大切なことを教えてくれてます。
国語のテストではないから、だいたいの意味を感じておく程度。
ふとした瞬間に思い出せれば十分ですよ。
孔子さん
春秋時代の中国の思想家。
孔子さんが亡くなって後、弟子たちが400年くらいかけて、孔子先生が話していた内容をまとめたものが『論語』なのです。
原文
子曰、君子成人之美、不成人之悪、小人反是。
書き下し文
子曰く、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是れに反す。
意味
先生がおっしゃるには、
「君子は、他人の美しい行いがうまくいくように助け、悪い行いであれば決して助けることはしない。」
「でも、小人はその反対のことをしちゃうんだよね。」
経験から
優しさや思いやりがあり、他人の話をよく聞いてくれる人がいる。
そのうえで、他人の立場を考えて、手を貸してくれたり、協力を辞退したりしてくれる人がいる。
一方では、人の話を全く聞かず、自分の小さな了見で物事を決めつけて、その考えに固執する人がいる。
さらには、よい行いを批判し、自分の小さな器に他人を取り込もうとする。
大切なこと
小人のような人が上司やリーダーであれば、距離を取ろう。
ただし、君子のような人が上司やリーダーであっても、人間はおかれた状況や条件次第で、小人になることがある。
変化の中で、人をみながら接していこう。