老後の不安、高齢の親と考える3つのこと
高齢の親と離れて暮らしているけどそろそろ考えてあげなきゃ!ってことありますよね。
今回は親がもしくは自分が高齢になったら考えたいことをやんわりと紹介します。
高齢になって考えること
オヤジとじっちゃんがおおげんか!
家のほとんどがガレキと化したよ。
まあ!ゲンGさんとトラ鉄さん。
なにを話すの?
免許証返納とか、老人ホームにはいるなら空き家をどうするかとか。
免許証の返納も聞いてくれなくて大変な家も多いみたいね。
はは様がじっちゃんに話してくれて、やっと聞いてくれたよ。
鬼のゲンGさんも娘さんには弱いのね。
それに、お母様も、家がガレキ化するまでがまんできる強い女性なのね。
高齢の親に勧めることってたくさんありますよね。
その都度ケンカなんてこともありえます。
でも必要なことだから、家族として何とかしたいですよね。
よくある3つのこと
高齢化社会が加速し、自分の親が、気づけば自分が、高齢者になっていると気づきます。
高齢者が安全に過ごすサポートとして考えておくこと、大きなものとしては、3つあります。
運転免許証の自主返納
近年増えている高齢者の運転するクルマの事故。とっさの判断が鈍ったり、操作ミスをしたり、命を失う痛ましい事故も起こっています。
自分の親が、もしくは高齢となった自分が加害者になってしまったら、考えるだけで怖くなります。
仕事で乗らざるを得ないとか、交通が不便でクルマで買い物にいかざるを得ないとか事情は様々です。
それでも可能なら、運転免許証の自主返納を勧めてはいかがでしょうか。自治体によっては、高齢者が運転免許を自主返納すると特典があります。
特典を利用するには運転経歴証明書の提示が必要となる場合がほとんどですから、申請して取得しておきましょう。
返納手続きは、最寄りの運転免許センターか居住地を管轄する警察署で出来ます。
2020年3月9日時点で警察庁のまとめから、2019年の運転免許証自主返納者数は60万1022人にもなり、なかでも75歳以上の自主返納者数は35万428人(全体の58%)となっているようです。
運転免許自主返納についてはこちらをご覧ください。
親が別居していたりすると、日頃の買い物や通院などのサポートができないため、言えずじまいになってしまいます。
ネットスーパーや宅配の利用なども含めて考えてはいかがでしょうか。
自主返納後の移動手段についてはこちらを
介護
高齢になると生活のサポートが必要となってきます。
そのサポートが突然必要となる場合が多く、家族の心構えや準備ができないまま介護という形で始まるのです。
準備も何もなく始まるということで、家族はパニックになったり、取り急ぎの対応だけでも多くの時間を費やすため仕事に支障が出たりします。
介護が始まると、心身共に負担が増えて疲れがたまる「介護疲れ」の状態となり、場合によっては、「介護離職」する人もいます。
毎日24時間、介護に関わることで身体的にも精神的にも疲れはてるなか、家族や近所との交流がなくなったり、人間関係に摩擦が起きると精神バランスを崩し、「介護うつ」になる人もいます。
または、その環境から逃げ出したくなり「介護放棄」する場合もあります。
これは高齢者を介護する上で誰にでも起こる可能性がありますから、家族で早いうちに話し合っておくことが必要です。
介護保険サービスなどを利用するか老人ホームに入居するか等を話し合っておきましょう。
介護で家族が形を失わないようにすることが大切です。
空き家
親が、もしくは自分が、介護施設などに転居することで、今の住まいが空き家になってしまう場合もあります。
その場合、家族や親戚が引っ越して使うのか、誰かに貸し出すのか、売り払ってしまうのかなど、話し合っておきましょう。
なかでも貸し出す場合と売却する場合には、不動産屋などに相談して借り手や買い手を探してもらう必要があります。
2015年に「空き家対策特別措置法」というものが施行され、空き家を放置すると行政から所有者にたいして修繕や撤去の指導、勧告、命令などが行われる場合があります。
そうなると、「固定資産税の住宅用地特例措置」も解除され、固定資産税の減額がされなくなります。
空き家になる可能性があれば、その前に解決してしまわねば大きな負担となりかねません。よく話し合っておくことが必要です。
不動産の処分についてはこちらをご覧ください。
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最後に
高齢者になって、初めてわかる不便があります。
高齢者ではないほうからしてみれば、何に困っているのかはわかりづらいですよね。
しっかりと話を聞き、考えてあげることが大事ですね。